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ジャックドーの判断は的確だった。
「ルックが動けなくなるのなら一気にはしないほうがいい。幸いにも、やつらは毎週日曜日に教会で集会を開いているが、それが終われば、3分の2ほど…つまり24人は、積極的に他のメンバーと連絡を取り合っていない。そんな人間を4日間以内に潰して、ルックの調子を見て、やり取りを頻繁に行なってる12人を2日間以内で片付ける。連絡が来ずに訝しがるのは大抵1・2日後だろうから…せめてそれまでに片付けられたらいいだろう」
淡々と電話口から告げられるジャックドーからの言葉に、レイヴンは静かに耳を傾けていた。
「1人9人で計36人。地域別に分けて一日に人数を決めて片付ける方がいいな。ルックはどうする?クロウかレイヴンと一緒に行動させた方がいいと思うが…そうなると1人12人を削除することになる。」
「…え?ちょっと待ってください、ジャックドーもこっち(削除)をするんですか?」
「あぁ…俺も出よう。ルックにだけ、気をつけてやってくれ。削除人数は4人合わせて一日6人ずつ、6日間で終わらせよう」
珍しく削除側へと回るジャックドーにレイヴンは少し驚いた声を出す。
しかしその申し出はレイヴンとしてはありがたい申し出でもあった。
ルックを一人で行動させ、もしもの事があった時駆けつけるまでに時間が掛かってしまう。
ルックは冷静だが、一人で突っ走って手におえない所まで突っ込むところがあった。つまりは、自分の身体を省みないのである。
子ども扱いするなと、またルックは怒るかもしれないが、自分を制御できないのはまだまだ子供である。
とはいえ、二人一組で行動すれば削除人数が増え、一人の負担が大きくなる。


