「あなた達が強要した作業が必要なくなったからといって、その作業に携わった人間を殺すなんて、お門違いではありませんか?」
レイヴンが冷静に指摘をするが、女は不愉快そうに眉を吊り上げて、言い返す。
「あなた達は人間ではありませんよ。道具です」
パァンッ…!!
クロウの手元から、硝煙が上がる。
硝煙を上げる拳銃は確かに女の肩を狙ったはずなのに、女はびくともせずに穴の開いた資料を見て、クロウを睨みつけた。
「意思があるだけ、面倒な、ね」
先ほどの言葉にそんなことを付け足して、思い出したように女は付け足す。
「そして、それと同時に私たちは対カラス用のフィルムを作り出しました。『カラス』の持つ武器、全ての攻撃、衝撃を回避出来るフィルムです。つまり、あなた達の攻撃は私たちには通用しないのです。そして……」
言って、クロウの武器と似た拳銃を取り出し、クロウの頬を掠めて打った。
チリ、と焼け焦げるような音がクロウの耳元で鳴り、熱と寒気が同時に体内を駆け巡る。
「私たちはあなたたちと同じ、コアを破壊することの出来る武器がある。私たちが作ったものですからね。…仲間を殺すか、私たちに殺されるか、好きなほうを選ばせてあげましょう」
「…あなたは、実の息子を殺すと言うのですか…?」


