飛べないカラスたち




「……ターゲットが全員反カラスってことは、その集会中を叩けばいいんだね」



静かに話を聞いていたルックは顎元に手を当て、思案する。


一日で36人を仕留める気でいるルックにクロウは即座に反対意見を述べる。



「俺は嫌だぜ。一日に36人もなんて…せめて2・3回には分けようぜ?それでも多いくらいなのによ」



「ジャックドーの案次第ですが、私も出来ることなら何回かに分けたほうが賢明だと思いますね。今回は私も参戦しますが…流石に36人を一気に殺すのは難しいかと…。逃げられたら少々厄介ですしね…」



「ジャックドーの意見が聞きたいな。僕は一気に終わらせたい」



そう言って、ルックはパラパラと渡された資料に目を通す。


履歴書のようなそれには、何処から入手したのか、わかりやすい顔写真と共に、プロフィールや学歴、性格などが事細かに書かれている。


暫く見て、興味がうせると資料を投げ出し、ルックは立ち上がって玄関へと向かう。



「何処へ行くんです?ルック」



「コンビニ。ジュース買ってくる」



それだけを残して、ドアを開けるとルックは1階にあるコンビニへ行った。


残された二人は同時に溜息を付いて顔を見合わせる。



「ったく……無茶言いやがるぜ」



「一気に片付けてしまった方が傷は浅いのでしょうか…」



「バカ言え!一気に36人の削除音聞いたら発狂するぞ」



そうなんですよね、と流石に困ったような表情で、レイヴンは指を組んで膝の上に置いた。