塾の休みが終わり再び始まると、塾長は私を呼び出した

「山野さん英語の先生に何かされなかった?」

と聞かれ、証拠のメールを見せて話しをした

「本当にごめんな気付いてやれなくて……。先生には言っておく。なんだったら解雇するから」

「逆に恨みを買って何されるか分からないんで。それはやめてください」

と断っておいた。

 あーいう人間には関わると後が恐い

そんな気がした。

「そ、そうだね……本当にごめんな。お母さんにも話しておくから」

「話さなくて良いです。大丈夫ですから。本当塾長がいてくれて良かったです」

私はここで色んな大人がいることを知った。

親に話さなかったせいで、塾をやめる理由もなく、私はその後も通い続けた。