SV(=スペシャル・ヴォイス)な王子様!



ゾクゾクゾクゾク―!!!





「ひいぃいぃ!!!」





ガタガタガタガタ!!






あたしは咄嗟に
ベッドまで戻った。





「なんだオメー
ゴキブリ並みにはぇーな」


なんてニヤリと笑う
ヤツの言葉なんか聞こえないほど



「おわわわ」



両手で耳をふさいだ。





だって だって

ヤツの声…………。





「……ぃ!」



「ぎゃ!!」




いつの間にか ヤツが目の前にいて、

両手を万歳状態にさせられた。






「ななななによ!」




「いーか、よく聞け」