SV(=スペシャル・ヴォイス)な王子様!



ああああ
どどどどうしよう!


起きた起きた起きたぁ!




あたしはベッドから降りて、とりあえず
すぐに逃げれるようにと

玄関のドアにもたれて座った。




「ふぁ〜あぁ。あれ?」




「ひぃ!!」



目が合った目が合った目が合ったぁ!



「お前……」



あたしは、なぜか身体に力が入らず
座りこんだまま

さっきの被害妄想を頭の中に描いて

震えていた。






オトコの人は、
近づいてくる。