「元々親しみやすかったっつーの!」 って言った瑛斗に、アタシと龍は笑って。 それにつられて瑛斗も笑った。 最近、何ともないことがすごく幸せに思えたりする。 「おーい、お前ら手も動かせよー」 山ちゃんがアタシ達のとこまで来て、頭をポンっとする。 「やる事ないんだよー!」 今、HRの時間で来月にある学園祭の準備中。 ウチのクラスは、「からあげ」を売るらしく…… 店番をすることになったアタシ達はあまりやる事がなかった。