昇降口で靴に履き替えると、クスクスと笑い声が聞こえた。



こんなのももう慣れたもんで、真っ直ぐ前を見据えて歩く。




「…………あ、」



前を見据えて歩く中でふと目に入った姿に、思わず足が止まりそうになる。



これか……
みんなが笑ってたの。
なるほどね。。



「あーあ、酒井さんかわいそ~。まあ、仕方ないか。」



勝手に言ってれば良い。
瑛斗は、…瑛斗は待てって言った。
理由があるんだよ、きっと。
だから、アタシは瑛斗を信じるよ