カッコ良い彼氏と放課後一緒に下校する…少女漫画のような一コマ。

 女子高生らしい恋の一コマだけど。


 ふと、大原君の足が止まった。

 50メートルほど先のT字路を右に曲がればあたしんちまですぐってところ。


 この辺りは下町で繁華街も近く騒がしい。

 だけど道1本奥に入ってるから大通りみたいな騒がしさもなく適度な雑音がBGMになっている。

 そんでもって人通りも少ない。


 そんな空間だから自然と2人無言になった。