「階級なし?」 それに対して、いぶかしめな顔をするアルマーニスーツ。 「つまり、特権階級なのよ。その格好も、身の安全のためよ。あまり、追求しすぎないでちょうだい。非難されるのは私たちの家の方よ。」 「か、カオリ?」 思わず、呼び捨て。 何か、もう敬語を使うことすら忘れてしまう。