警備員だと思えたのは、その格好が、自分のよく知っている警備員とウリ二つだったからだ。 きっと、知識がある人間が見たら、こう言うに違いない。 異世界でありながら、自分たちとまったく同じ文化を持つなんて、ここは奇跡が終結したような世界だよ。 そんなことは知ったことじゃない。 目の前にガルダストそっくりの巨大ロボットが動いていて、パイロットがそこに乗っている。 今の私にはそれが何よりも重要なことだ。