「やっぱり、腹工だよねぇ。」 腹月工業高校。 自分が通える範囲の高校の中で唯一、ロボット部がある工業高校。 ただしあの高校は、進学率より就職率の高いことで有名。 自分の成績から言って親も先生もいい顔しないだろうなぁ。 そんな風に考えながら、私が進路志望のプリントに『腹月工業高校』と書いた刹那、私の部屋の扉からノック音が聞こえる。