坂口美里とガルダスト



「そ、そうなの?」


 頭が揺らされ、揺れる世界の中で、私はおぼろげに声を出す。


「これなら、アルタスの野望も止められそうよ!すごいわね。美里の世界は、こんなにも優秀なエネルギーが市販されているなんて。いったい、何に使われているエネルギーなの?車?兵器?それとも、家電製品全般?」


「全国の労働者全てのエネルギー源です。」


 正直に答えてみた。


「へ?」


 そりゃ、理解できまい。