坂口美里とガルダスト



 全てのビールをガルダストに注ぎ込むと、カオリは起用に胸の位置まで移動して、コックピットハッチを空けた。


「美里も乗ってみる?」


 カオリからの思わぬ提案。


「いいの!?」


 自分の声が張りあがったのが分かった。


「かまわないわよ。ちょっと狭いけど、いらっしゃい。」


 当然、断る気は毛頭ない。


 私もカオリ同様、ガルダストの上を起用にはいずりながら胸の位置まで移動すると、カオリの手に引っ張られるように、コックピットに潜入した。