坂口美里とガルダスト



「でもね、それが崩れさったら、どうなると思う?例えば、それこそスラムに住んでいるような第15階級の人たちが、鉄人機の操縦の仕方を覚えて、それを自在に操れるようになったとしたら?」


 カオリの言葉に私は想像力を働かせてみた。


 もちろん、スラムの住人が全て悪いとはいえない。


 だが、その半数は、薬をやっていたり、金のためなら、何でもしでかすような、恐ろしい人間たちだ。


 私は、自分の脳みそでできる限りの想像力を働かせ見た。


 ……どんなに頑張っても、いい光景は浮かばなかった。