「15歳ですよ。お酒なんて、全然、飲めるはずないじゃないですか?」 「15歳?」 今度は、カオリが声を張り上げる。 「ど、どうしたの?……ですか?」 「いや、もう少し若く見えたから。ごめんなさいね。」 悪かったですね。どうせ、私は童顔ですよ。 「イエイエ、そういうカオリさんこそ、いくつなんですか?」 「私?私の年齢は18よ。」 やっぱり。 兄貴の年齢が17歳。 心のどこかで、同じような年齢だと思っていたから、さしたる驚きはない。