私は動揺を隠したくて、顔を伏せたまま携帯を開く。
「
明後日の夜、西南に流星群が見えるから、一緒に見に行かない?
場所は少し遠いけど三角公園の向かいの山でどうだろう?
優斗
」
同時に受けた2つの誘いに私は混乱してしまっていた。
「返事は良いから、もしオッケーだっら明後日来て。そんじゃな。」
拓哉はそう言って行ってしまった。
「……ちょ、待ってよ拓哉。ねぇってば。」
私の声はきっと届いていた。
でも拓哉は立ち止まりも振り向きもせずに、行ってしまったのだった。
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