一時間目が終わった休み時間に私は拓哉に話し掛けた。 「拓哉、遅刻なんて珍しいじゃん。」 「ん、あぁ。なんか寝覚め悪くてさ。」 それだけ言って拓哉は机に顔を埋めた。 適当にあしらわれてしまった様な気がして、私の胸がズキッと疼いた。 会話はそれっきりで、でも私は拓哉の傍にいたくて、次の授業の先生が来るまで私は拓哉の横に立っていた。