私が校門に着いてから5分くらいして、美穂と亜希がやってきた。
「げっ、何じゃありゃ!?」
その後ろには何故か3人の男の子の姿が……
岡崎くんは分かるとして、何故に佐野くん?
何故に拓哉?
?????
「よし行こう。」
亜希は何事もないかのようにサラリと言い放つ。
んなファンキーな言い方されたからって「そうだね、さぁ行こう☆」なんてならないんだから!!
「早くいこうよ琴音。」
「置いてくぞー?」
順応しようと頑張ってる私をあからさまに置いてけぼりにして歩いていく5人。
なんかもうワケ分かんない。
でも、ま。良いか。
「ちょっと待ちなさいよー。」
私は走って皆に追い付く。
「そういえばさっきね、凄い格好良い男の子が職員室に坂崎先生と入ってったよ。」
「へえ。転校生かな?楽しみだね。」
私達はそんな会話をしながら駅前のカラオケへと歩いていく。
この時すれ違った優斗と言う少年が、私の――
ううん。私達の運命を狂わせていくとも知らずに。



