翌日の団体戦。
3ペアと補欠1ペアによるチーム戦だ。
三年生でたった1人団体戦から外れた吉村くんは私服で応援に来ていた。
拓哉が吉村くんに声を掛ける。
「吉村。オレのせいで外されちまって悪い。でも……絶対お前を県大会に連れていくから、応援してくれないか?」
拓哉の言葉に、吉村くんはグーで拓哉の肩をドンと叩いた。
「お前に頼まれなくても最初から応援しに来てるんだっつの。でも、地区予選敗退なんてしたらただじゃおかねぇからな。」
吉村くんなりの激励だったのだろう。
「おう。」
拓哉はそう言って走っていった。
団体戦で県大会に進めるのはたったの3校。
4チームの総当たりリーグの勝者が、決勝トーナメントに進む。
「ついてないな。昨日シゲ達とオレらが負けたペアがいる学校が同じリーグなんて。」
組み合わせ表を見た皆の顔が曇る。
団体戦は昨日の個人戦で学校が獲得した順番で振り分けられる。
うちは優斗と茂森くんのペアしか得点がないから、四番目だった。
つまり一番の学校と同じリーグになる。
「リベンジする良い機会じゃないか。最初から勝てないなんて思ってたら勝てるわけがない。気合い入れろよ!!」
「おぉぉぉっ!!!!」