Fight! ~僕らの恋~

「・・・・・ごめん、おれお前とは付き合えない」

「―――――え・・・?」

「おれ、好きな奴いるんだ。だから・・・・

 でも加代の事も好きだよ。それは友達としてだけど」

そう言われた加代の瞳には

涙が溜まっていた


「・・ごっ・・ごめんっ、今日・・・帰るねっ・・・?」

加代はそう言ったまま帰って行ってしまった


       ☆

私たちはそのまま喫茶店に向かった

「・・・・けん、好きな人いたの?」

私は聞いてみた
彼に好きな人がいたとは初耳なのだ

「いっ、いたってば・・・」

「教えてくれても・・・・いいんじゃない?」

「いちいち言うもんじゃないだろ!?」

けんは頬を少し赤く染めて

そう言った