「カキーン」

白いボールが、放物線を描きながら今俺のグローブに収まった。

「ウォーン」
球場に響くサイレンの音
「試合終了!」
球場に一際デカイ審判の声が響いた。

俺達は今、夢を掴みとった。
そう高校球児の夢
『甲子園』へのキップを。
今、俺の中では甲子園に行ける喜びと沖縄県代表になった責任いろんな想いが入り交じってる。

ベンチを出るやいなか、同級生皆が俺達を、見ながら「お疲れ!!」「かっこよかったぜ!!」などいろんな言葉 を投げ掛けてくる。

高校最後の年に、甲子園"に出れる事は俺のかけがえのない財産になった。