「やるべき事、やるべき事」 その言葉はいつしか、私の口癖になっていた。 あれから彼は、また三日、家の前を通らなかった。 とりあえず、謝りたい。 諦めたくない。 そう思った私は、考えた。 確実に彼がいる場所、彼に会える場所。 「~車両トラブルにより、一番線の電車に遅れが出ています。皆様には誠にご迷惑をおかけして…~」 駅だ!