里佳子の笑い声に、向かい側のベッドにいる山下さんが、ちらりと視線を寄こす。
「里佳子ってば、静かにしてよ」
本当に、人を驚かすのが好きなんだから。
里佳子はいつもそうだ。
このあいだなんて、私の更衣室のロッカーに、ナスをぶら下げていた。
しかも、白いマジックで、顔の書いたやつ。
びっくりして、腰が抜けるかと思ったけど、
あの時も、里佳子は傍で私の様子を見て、ケラケラと笑ってた。
「お腹に傷ができちゃったんだから、
こんな大胆な下着、付けられるわけないじゃん!」
彼氏もいないから、別にそこまで気にしてないんだけど、
やっぱり、女としては、傷跡ができたのは、多少ショックなわけで。
里佳子が、そういうことに配慮しないってのも、
珍しいことだな、なんて、私は思ったんだけど、それは大きな間違いだった。

