午前中に、いくつもの検査を終えるころには、私もぐったりで。
仕事に忙しいときは、一生寝ていたいって、心から思ったもんだけど、
実際、寝てばかりいるのは、拷問に近いものがある。
おまけに、手術のせいだけでなく、
ベッドに横になってばかりで、体力を消耗しているらしい。
ほんの少し歩いてトイレに行くのも、ふらふらしてる。
そんな風に、精神的にきつくなったのをわかってるかのように、
里佳子が病棟まで訪ねてくれた。
短い昼休みの合間を縫って。
「良かった!
だいぶ顔色良くなったじゃん」
里佳子が笑ってくれて、私も笑ったけど、
引きつり笑いになった。
「傷、まだ痛むの?」
無意識に顔をゆがめてたのか、里佳子が心配そうな顔になる。
大丈夫、と答えて、なんとか笑みを浮かべたら、
里佳子が、差し入れだといって、妙な紙包みを差し出した。

