私のお腹に腕を回し、亮雅が痛いくらいに力を込める。
背中に当たる彼の体が震えているような気がして。
「亮雅、苦しいよ?」
「夏夜」
「何?」
「夏夜」
「ん?」
腕を緩めることなく、亮雅は私の肩に顎を乗せて私の名前を口にする。
そのまま数秒の沈黙が流れた後。
「夏夜、ずっと俺の傍にいてくれ」
亮雅が小さく呟いた。
泣いているように、小さく、小さく。
亮雅の言葉は、まるで暖かな灯りのように、私の心の底に沈む闇を静かに照らす。
「お前を、愛してる」
ただその一言で、私の頭の芯は雷に打たれたように痺れていく。
「私も愛してる。ずっと一緒だよ」
無理な体勢で首をなんとか後ろに向けると、亮雅がふっと柔らかな笑みを見せた。
そのまま二人の距離は0になった--。

