「や、やだってば。おろしてよ、亮雅」
エスパーみたいに、彼の考えてることをはっきりと理解する。
だって、連れてこられたのは、脱衣所で。
「何言ってんだ。お前が言い出したことだろうが」
「私が?何のこと?」
「風呂のふたがないから不経済なんだろう?
一緒に入るのが一番効率的じゃないか」
いけしゃあしゃあとそんな事を言ってのける亮雅に、私の頭が真っ白になる。
私を脱衣所の壁に押し付けると、亮雅は片手で私の腰を拘束したまま、
もう片方の指で器用に私のシャツのボタンをはずし始めた。
「ちょっと、ちょっと待ってったら!」
まるで初めての時みたいに。
ううん、初めてのとき以上に、私の全身がどくどくと脈打っている。
恥ずかしさに、思わず両手で洋服の襟元を押さえると、亮雅の手がぴたりと止まった。
「もう、待てない。
3年、待った」

