いつもは私が先に帰って家事をすませ、亮雅の帰りを待っている。
それでも彼の帰りは遅いので、私一人で先に寝てしまうこともあり。
亮雅も私が毎日職場で緊張して過ごしている事に気を使ってか、
それともひょっとしたら彼自身も新しい環境が思った以上に大変なのか、
特にキス以上に発展することもなく。
つまりは清い同居生活のまま3週間が流れていた。
「そうやって隠されると、余計に見たくなるのが男心ってもんだろう」
猫がねずみを追い詰めるみたいに、亮雅の足が一歩ずつ私との距離を縮めて。
「きゃっ!」
私のお尻から太ももを軽くなぞったかと思うと、そのまま膝裏へ手を挟み、
亮雅は私を軽々と抱え上げた。
・・お姫様抱っこなんて、もうそんな年じゃないってばぁ~。
嬉しさよりも、断然恥ずかしさの方が上をいく。
「亮雅ってば、おろしてよ!」
そのままベッドに押し倒されるのかと思ったのに、亮雅は私を部屋の外へと連れ出した。
・・まさか!

