%コード・イエロー%


身を切るような寒さが全身を震わせ、底冷えのする2月の晴れた日。


大勢の受験生の中に、私と里佳子の姿があった。

里佳子は看護師になるための国家試験を控えているが、

皆、国家試験に落ちた場合に備えるためと練習を兼ねて、准看護師の試験を受けるのだそうだ。


社会経験を持ち、それなりに年を重ねた私たちは、受験生の中で飛び切り目立つかといえばそうでもなく。

昨今の不況にからんでか、男性の姿も多く、中にはあきらかに50代とおぼしき受験生の姿もあり。


「負けてらんないね!がんばろう!!」


私と里佳子は、お互いを励ましあって本番に臨んだ。

さて、どうなることやら。


それから数日後、里佳子は今度は看護師国家試験を受けた。

国家試験の会場は住んでいる県で行われるとは限らないため、ホテルを取って遠征する人もいるのだが、

やや遠いとはいえ、幸い里佳子の家は会場から電車で行ける距離にある。


自分が受験しているような気分で、その日は一日中落ち着かなかった。


そして--。