%コード・イエロー%


無心に勉強していると、あっという間に7時を回る。

さすがにお腹がすいてきて、申し訳程度についたシンクの前に立った。

小さな一口コンロに、これまた小さな一人用の土鍋を置く。



・・やっぱ鍋は便利よね。



ここのところ毎日鍋が続いていて多少飽きていたけど、そんなわがままをいう余裕はない。

暖房は、費用を考えてこたつ一つっきりだ。体が温まるのが一番。

キムチを鍋にどっさりほうり込みながら、明日はカレー鍋にしようと考えていた。


こんな生活を始めてそろそろ3ヶ月。

疲労も心労も溜まりつつあったけど、未来への希望は捨てないつもりでいる。


姉の死を無駄にしないため、などというと大義名分が過ぎるが、

彼女の死に、今の医療体制が深く関わっていたことは間違いない。

だったら、私の家族のように崩壊する人間を減らすために私ができる事を考えたとき、

看護師になるという道が選択肢の一つとしてはっきりと見えた。



・・里佳子に負けないように、はりきらないと!



ぐつぐつと沸騰する鍋を見ながら、ふと大谷のことが頭をよぎった。