二日酔いが一気に醒めたような、お祝いの後にお悔やみを言われたような。
・・何?なんなの?
しとしととそぼ降る雨の中、私は一人立ち尽くした。
・・もう一度、電話。
リダイヤルを押すと、画面には間違いなく亮雅の文字が光っている。
今朝は通じたはずだ。
着信拒否は解除され、私と里佳子と待ち合わせて海東の家へ行く打ちあわせは、
すべてこの番号で行われていたのだから。
『おかけになった・・・』
無常な響きは、繰り返し流れる。
私の心なんて量ることもできずに。
駅から吐き出される人の波が扇形に広がっていく。
あの流れに身を投じれば、どこかへ行き着けるのだろうか。
霧がかかった景色の中、進むべき道を見失った。
これから、どうすればいいんだろう。

