・・やっぱり、似てる。
正面から見つめられて、こんなときだと言うのに海東の顔を亮雅と比べてしまった。
いつもにこにこと笑っている海東と、皮肉な笑みを浮かべる亮雅。
印象はまるで正反対だけれど、大きな瞳と鼻筋が二人が紛れもなく親子であるという雰囲気をかもし出す。
「じゃあ、柿崎のミスか?」
亮雅の怒気は、さっきよりはいくぶん薄まっていた。
「私が手間取っているのにいらついて、彼に途中で『変われ』と怒鳴られたんだ。
それでそこから私が助手を務めて、最後の縫合だけ任された」
「じゃあ!」
海東先生のミスじゃない?
「だが、あんたは柿崎のミスに気づかなかった」
私の喜びとは正反対に、亮雅の言葉が真冬のブリザードのように辺りを凍りつかせた。
「そう。気づかなかった。だから正直私には、それが私のミスなのか彼のミスなのか、
それともミスではなく、術後に新たな出血を起こしたのか。
わからないんだ」

