「えっ!!」
自分の上げた素っ頓狂な声に、びっくりしてしまった。
隣のテーブルの男女が、何事かという顔をして私を見る。
「やっぱ、おかしいかな」
「え、そんなことないよ!永井君にそんな相手がいたなんて知らなかったから、驚いただけだよ。
おめでとう!! えっと、お式はいつ?」
正直、本当に驚いた。そしてかなりショックだった。
おいていかれた。
そんな感情もあったけど、なんとなく永井は自分に気があるんじゃないかって、うっすら感じてたから、余計にショックだった。
・・やだな、うぬぼれて。
部署が違う人間に普段会うことは、めったにない。
でも、永井とはやたら偶然が重なることが多かった。
夜勤も他の人より一緒になる確率が高かったし、私が入院したときもお見舞いに来てくれた。
会社の集まりがあるときなんかは、必ず隣で飲んでいたし、廊下ですれ違うと目が合った。

