混乱していた昨夜と違って、私の頭の中は物事を筋道だてて考えられるくらいには回復している。
けれど、それで全てが説明できるかといわれれば、そうでないような気もして。
・・クビにするのが目的の女が絡まれたからって、わざわざ助ける必要があるのかな。
まだ亮雅に未練のある自分が、彼の無罪を立証できないものかと思考をめぐらせる。
熱い肌。
濡れた吐息。
優しい腕。
忘れようと思って、簡単に忘れられるものではない。
・・あぁ、そっか。
私、亮雅のこと・・・本当に、好きだったんだ。
スカートに、まだらな染みができていく。
テレビには、もはや何が映っているのかわからない。
とっくの昔に、惹かれているのはわかってたのに。
今日まで知らないふりをしていた自分に、これはくだされた罰なのかもしれなかった。
ゴホゴホ、と軽く咳き込む。
そのままソファに体を預けて目を閉じた。

