%コード・イエロー%


カーテンの隙間からのぞく光が眼に入り、私はまぶしさに身じろいだ。



・・ん?もう朝?

いけない!!仕事に遅れる!



あわてて洗面所にかけこみ、鏡の中の自分と目が合った瞬間に全てを思い出した。



・・そうだ。クビになったんだっけ。



どうやら昨夜は携帯を握り締めたまま、亮雅の部屋の床で寝てしまったらしい。

十代ほどに若くない体の節々が痛み、そのうえ。


「ハ、ハックション!!」


どうやら、布団もかけずに眠ってしまったせいで風邪をひいたらしい。

背筋がぞくぞくとして喉が痛んだ。


携帯に目を落とすと、9時を回っていた。

平日にこんなにも遅くに目が覚めるなんて、いつぶりのことだろう。


すでに夜中に台風は去っていったらしい。

台風一過という言葉にぴったりなほど、からりと晴れた秋空が広がっている。

私の心と正反対に、吸い込まれそうなほどに澄んだ高い空。