遺体が燃やされたあと、姉は、ほとんど灰になった。
後で知ったことだが、姉の遺体が灰になるまで、想像以上に短い時間だったらしい。
人間の体の半分は水分でできているが、普通、成長するにしたがって、その水分量は、減っていく。
新生児では、9割、大人だと6割、老人だと5割。
そして子供では、7割と言われている。
一般に、老人ほど燃えるのが早く、骨が残りにくい。
今では、熱感知式で全自動になっていると聞いたけど、
姉が死んだ当時は、もちろん手作業だったんだろう。
慌てて火を消したときには、姉の遺体は骨も残っていなかった。
あっという間だったんだから、苦しくないよ。
まるで、催眠術にでもかけるように、何度も自分につぶやく。
けれど、ようやくそれを納得しかけると、次の疑問が顔を出す。
死んでからは、苦しくないなら、じゃあ、生きている間は?

