意識をそらしている間に、亮雅の体は、すでに私に重ねられていた。
体温のある重みが、心地よい。
私の体に覆いかぶさる亮雅の首に腕を回すと、
それを合図にしたように、彼の唇が落ちてきた。
なぜだろう。とても、落ち着く。
私は、彼の前に2人の男性経験がある。
それが多いのか少ないのかは、わからないけど、
どちらもあまりいい思い出があるとは言いがたい。
初めての相手は、高校の同級生だったけど、
お互いが初めてだったから、失敗することが多くて、自然消滅した。
好きな気持ちと、体の関係は別物なんだって、私はこのとき学んだんだ。
2人目は、私が社会人になってから、友達の紹介で知り合った。
私より年上だったけど、彼は大学生だったので、デート費用は私持ち。
しかも、経験豊富なのか、それとも雑誌やビデオで得た変な知識を試したいのか、
とにかく夜が大変だった。

