「今夜、泊めて下さい。体で・・・払います」
流されているとわかっているのに、それを認めるのが嫌で、
私は、なんとか自分の心を守るための妥協案を考えた。
これは、取引。
真実を探し当てるまで、私は誰かに寄りかかるわけにはいかない。
ましてや、医者なんかに。
私の言葉に、一瞬亮雅の瞳が反応を見せた。
てっきり、にたついていやらしい笑みを浮かべると思っていたのに、
唇が固く結ばれ、思いのほか真剣な表情になる。
亮雅が体を求めてきたから、誤解していただけで、
ひょっとして、私の体などでは担保にならないのかもしれない。
そう思い始めた頃、亮雅の低い声がぽつりと落ちた。
「シャワー、浴びるか?」
考えることなど何もない。
私が頷くと、浴室へと案内された。

