%コード・イエロー%


「今日は、珍しく早く外来が終わったんで。

すみません・・・」


外来の中で、いつも最後まで診療しているのは、大体内科だ。

患者の数が、他の外来の比ではないし、医者の数も多い分、

遅くまで診療するほうが都合がいい、なんておかしなDr.も混ざってるからだ。


ケモっていうのは、化学療法のことで、医師ががん患者に点滴をするのだが、

その部屋は内科外来の近くにあるので、そのついでに明かりの消えた受付を見たのだろう。


別に言い訳なんかする義務はないのだが、なんとなくそういう雰囲気になってしまった。

やっぱり、おごりの食事にのこのこついてきたのが間違いなのかもしれないけど。


「で、どうして戻ってきた?」


話題が変わってごまかせたかと思ったけれど、仲地はちゃんと最初の質問を覚えていて。


「実は・・・」


なんで、素直に白状してしまったのか、自分でもわからない。

やっぱり、心細く感じていたのか。

それとも、ただの世間話程度に愚痴りたかっただけなのか。


私は、ことの詳細を初めから語ってしまった。