%コード・イエロー%


海東は、そのしわを深くして、私に柔和に笑いかけた後、

なぜか、一気に表情を硬くした。

まるで、幽霊でも見るような恐怖の色を浮かべて。


「--が・・・」


「え?」


呟きが小さすぎて、私には拾うことが出来なかった。


「お疲れ様です。お先に失礼します」


仲地が私の腕を掴んだまま、再び歩き出す。


「あぁ、お疲れ様」


海東の声が、震えているような気がしたのは、気のせいだろうか。


私は、心にひっかかるものを抱えたまま、歩き出した。


「仲地先生!痛いです!」


爪が腕に食い込むんじゃないかってほど、仲地の腕が私を握り締めて、

私はたまらず、声を上げた。


「そんなに、引っ張らなくても、逃げたりしませんから」


「あぁ。悪い」


心なしか、仲地の声にも力がなかった。