%コード・イエロー%




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カツン、カツン・・。


ぺたんこの私の靴は、音なんてするわけもないのに。

無音の世界では、私の靴でさえ、高音を奏でる楽器になるらしい。


息をとめて、ゆっくりと、私は階段を一歩一歩、慎重に降りていく。


地下に降りていくのが、今日ほど恐ろしいと思ったことはない。

まるで、地獄へと堕ちていく罪人の気分だ。

このまま、一生太陽を拝むことはできないのだろうか。


大きく分厚い、鋼鉄の扉。

その扉は、地獄の門。


最近は、地獄でも機械化が進んでいるらしい。

そこへの入場許可証をかざすと、ピッという音とともに赤いランプが青く点灯した。


思い切り息を吸い込んでから、全て吐き出す。


覚悟を決めて、一歩を踏み出した。


大丈夫だ。いつものように、心の回路を切ればいいだけだ。