―…… 『詠美ちゃんだけが救いの手よ……』 そう、儚気に手を握られて言われた言葉は 凍った刃物が胸を刺すような痛みをもたらした。 「お母さん、」 一旦、家に帰り 不安気な表情のお母さんを見てるのは何かと逆に心配で…………、 「もう、寝るね。」 笑顔を作り、二階に上がった。 パタム。 リビングのドアが静かに閉まり、 その途端。