気付けば、家の近くにある公園にまできていた
すでに空になった公園を1本の外灯が薄暗く照らしている
このまま、家に帰ることも出来たけど、あたしは敢えて公園にしばらくいることにした
今は、1人になりたい…
溜め息をつくあたし
…こんなにまで目の前で見せつけられるとは思わなかった…
当然のことだけれど、三木はあたしよりレーラちゃんを取った
あたしは頭の中でリピートされるさっきの光景を消すかのようにパチンッと両頬を叩いた
そして、ブランコに深く腰掛け、もう一度溜め息をつく
「ため息つくと、幸せ逃げるぞ」
突然、闇の方から聞こえてくる声
次第に、顔も見えてくる