ウルフな彼


「おい、そろそろ
注意しろ。
このへんにいるはずだ」



!



ついに…

戦うんだ…

あたしちゃんと
サポートできるかな…。


てゆーかあたしも
命狙われてるんだよね。





「………」



気づいたら無意識に
オウガの服の裾を
掴んでいた。



「…?どした?」

「あッ!えっと…


ちゃんと…守ってね?」



オウガを見上げて
そう言うと

一瞬目を見開いて、
ふいッと顔を
背けてしまった。



「ッたりめーだろ。
いくぞ」



そんなオウガの
耳がほんのり
赤い気がしたのは
気のせいかな?