ウルフな彼


「今から行くのは
どっちの敵?」

「まずはハリーの方だ。

あいつは単純だからな。
いくら力強くても
バカじゃ意味ねえよ」



あー、あのガキ大将
みたいな人か。



「でも…」



オウガの表情が変わる。





「どーしたの?」

「レンは…
あいつはただ者じゃねえ。
なに考えてんのか
まったくわかんねえんだ。

気をつけろよ」

「うん…」



確かに…

凍ったような
冷たい目をしてた…。



パートナーの女の子は
控えめなかんじ
だったけど…。