ウルフな彼


「…ら!
由羅ッ!!」



ハッと目を開くと
そこには見覚えのある
天井があった。



「おう…が…?」

「由羅…!」



あれ…?
あたし…??



あたしがよく
状況を理解できずに
いるうちに、


あたしはオウガに
抱きしめられていた。



身動きがとれないほど、


きつく…。





「お、オウガ?」

「………」

「オウガ?苦しいよ…」

「ばかやろう…」

「はッ??」



ばかッ!?