ウルフな彼


オウガがあたしを
選んだわけじゃ
ないとわかって

悲しく思う自分がいる。



オウガは狼人間だから

人間の女を特別に
考えることなんてない



ッて…
わかってるはずなのに。



自分の気持ちが
自分で理解できない。



わかんない…。

わかんないよッ…!





やっぱりまだ
立ち上がることもできず

そのまま座り込んで
うなだれていると


背後に気配を感じた。