オウガがあたしを 選んだわけじゃ ないとわかって 悲しく思う自分がいる。 オウガは狼人間だから 人間の女を特別に 考えることなんてない ッて… わかってるはずなのに。 自分の気持ちが 自分で理解できない。 わかんない…。 わかんないよッ…! やっぱりまだ 立ち上がることもできず そのまま座り込んで うなだれていると 背後に気配を感じた。