ウルフな彼


そう言うオウガの目は
どこを見てるか
わからない。



オウガの瞳に…

あたしは映っているの?





「大体、オウガだって
全然話したこともない
女と結婚なんて
いやじゃないの?」

「別に。







オレはボスになれれば
それでいい」







「…オウガのばかッ!」

「あ、おい…」



あたしは家を飛び出した。