2002年2月14日。
『バレンタイン』

まだ私は6才だった。
鈴木 乃愛。
保育園年長さん。
少しおませさんになって好きな子が
出来るくらいの歳。
そして、
案の定
私には、好きな子が出来た。
『初恋』
その子の名前は、
斉藤 佑輔。
ちいさいながら佑輔に会えば『キュン』とする
変な感情はあった。

恋というのは変なもの。
声も
笑顔も
しぐさも
全部が好きになる。

そして、私はバレンタインに
ミニカー付きのチョコを
佑輔にあげることにした。


「ゆーくん。あげる!」
「ありがとう。」
それだけを言って友達の所へ走っていった。
「ホッ」っとしたけど。
なんだか少し悲しかった・・・。