窓の外であっけにとられてこちらを見ている人影。



それは紛れもなく琢磨くんの姿だった。




(うそ……)




今の、見てたの?


今の、あたしを?



(うそでしょ………)




あまりのことに、現実を受け容れられない頭。



――これは、現実?




(あ、携帯!)



鷹耶が携帯を見ていたのを思い出して、あたしは携帯をひっつかんだ。

震える指で、メールの送信済みボックスを開く。